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[obituary] 種村季弘

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<訃報>種村季弘さん71歳=ドイツ文学者

 ヨーロッパ文化の裏面史に光を当て、文芸から美術まで多彩な評論活動で知られたドイツ文学者の種村季弘(たねむら・すえひろ)さんが8月29日、胃がんのため静岡県内の病院で亡くなった。71歳。

サドといえば澁澤、マゾといえば種村。

ザッヘル・マゾッホの「毛皮を着たヴィーナス」の翻訳者であり、本屋の悪魔とか吸血鬼とか錬金術とかそういうアヤシゲなもののコーナーには必ず著書が並んでいる種村氏。

ご本人はいたってまともな方だったようなのでたぶん天国にいらっしゃると思いますが、意外と好きこのんで地獄観光に行ってるかも知れませんね。ご冥福をお祈り申し上げます。「謎のカスパール・ハウザー」再版されないかなあ。

LINK: アンスバッハ市観光局が作ったらしいカスパー・ハウザーのサイト(ドイツ語)

アンスバッハの町の公園の中にカスパーの殺された場所があり、

Hic occultus occulto occisus est.
(Here an unknown was killed by an unknown.)

と書かれています。たぶん野田秀樹の「小指の思い出」を観た頃、種村氏の本でそんな話を読んだ気がいたします。

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