ロスガルが行く [patch5.x]

何となく見覚えのあるデザインの部屋にやってきたロスガル。誰だよお前(知ってます)。

何だかよくわからないまま第一世界で生きていくことになり、冒頭いきなりキャリッジで気のいい商人のおっさんに出会って初心を思いだ…すどころじゃない大惨事スタート。白と紫のレイクランドの景色が目に痛い。個人的にはこことテスリーンがトラウマ。

5.xのストーリーについては散漫な印象はなく、一本道でわかりやすくなっていた。わかりにくいのは設定だけ。

第一世界の各エリアはどこもとても美しかったせいか、画像がたくさん残っていた。前パッチのギラバニアは全エリア岩山しかなく(言い過ぎ)ビジュアル的にちょっと退屈だった。

各エリアに散らばった仲間集めから(なんかいつも散らばった仲間集めてるな…)始めたものの、ウリエンジェのイメチェンに戸惑うロスガル。月影先生みたいなワンピース姿で「ちっちゃいものに懐かれる」謎属性と誰得の天然ボケが追加された彼にどう接したらいいのかわからなくなる。

今回のストーリーでは、そこまでに出会ってきた人々が協力して巨大なタロースを動かすイベントがあった。たくさんの人々が種族を超え立場を超えて力を合わせ、チャイ氏もなけなしのやる気を振り絞ってがんばった結果巨大なタロースが組み上がりグルグ火山に手をかける瞬間はこのストーリーで最も気に入っているシーンの一つである。振り返れば、最初は出落ちキャラだと思っていたチャイ夫人は間違いなくこの物語のMVPの一人だったと思う。

タロースが襲撃を受けピンチになったときには妖精王が頼んでないのに押しかけてきたありがとう。このあと決戦に向かったロスガルだが、ヴァウスリースーツが脱げたりインパクトのでかすぎる出来事がどんどん押し寄せてきてみんなにお礼を述べる機会がなくなってしまった。なお、グルグ火山最大の敵は修正されてもなお眩しい床だった。

誰かが言ったようにこのタロースもいつかは崩れて消えていくのだろうが、今のところはまだコルシア島にそびえ立っている。マグヌスの奥さんの形見の石を抜いたら終わりのような気がするが、あの石は返してあげたい。

「ケンの島」へ向かうことになり、泳ぎたくないばかりに澄んだ瞳で水上歩行を身につけました宣言をするウリエンジェ。もちろんこのあとにはオチが待っているが、彼はこういう体を張ったボケ担当には向いていない気がしてちょっと痛々しく感じてしまう。

オンドの潮溜まりからの道は面倒臭かったが、苦労したかいがあってたどり着いた時はちょっと感動した「アーモロート」。幻のというにはあまりにリアルな、例の人の執念を感じる再現都市である。彼が消えてしまったことでこの街も遠くない未来に消えてしまうということだったが、消えていくところも見てみたい気がする。惜しいけど。

フランスの詩人Jules Supervielle の “L’Enfant de la haute mer” (「沖の娘」「海に住む少女」などのタイトルでいろいろ訳されている)という短編小説がある。大西洋に浮かぶ小さな島にたった一人で暮らす女の子の生活が淡々と描かれており、最後に彼女が何者なのか、その島は何なのかわかるようになっている。このアーモロートという街を訪れるたび、その短編を思い出す。失われたものへの思いが何かを生み出してしまうという意味ではリラダンの「ヴェラ」なんかもそうかもしれない。

この時点で、すでに詩人のレベルは80を超えていた。テンペストでIL430の装備がもらえるが、マーケットで買えるIL515の装備に変えてしまったので髪があるゲロルトさんみたいな人には悪いがスルーしてしまった。

お別れのとき「ずっと姐さんといたいんだ!」とお花を差し出すルナル、そしてめちゃくちゃ困った顔のヤ・シュトラお母さん。そういえばルナルの心のこもった飯をアルフィノの空気を読まないタイミングの来訪によりスルーしてしまったことを思い出すロスガル。

ルナルはごつい見た目に似合わず言動がとてもかわいくて、ロスガルを育ててみようと思うきっかけになったキャラクターである。ヤ・シュトラさんも余輩へのスーパー塩対応とは違い、彼女としては最大限の優しさをルナルに向けていたように思う。いつか世界の狭間を飛び越えてルナルと再会してやってほしい。

終盤いろいろあったが、エメトセルクさん関連は個人的にはあまり刺さらなかった。そして公は無理やり生存ルートをこじ付けるよりもあそこで固まったまま終わったほうがストーリーとしては美しかったと思う。

やっぱり5.xはセト。ここは何度見ても涙が出ちゃう。どうぶつに弱いからしょうがない。

このパッチではニーアコラボの24人レイドがあったが、グラフィックや音楽の素晴らしさに対してストーリーはなんじゃこりゃだった。シナリオが途中で面倒になり適当にお茶を濁した感がすごくて例のエピローグを見たあと嫌な意味でため息が出た。

そしてみんな原初世界への帰還を果たし、(一人ぐらい戻れなくなったほうが面白かったな…サンクいやなんでもないです)現時点での最新パッチ6.xに続く。6.xについては、完結して気が向いたら書くかも。

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